日本製鉄5401有報もと概算
東証プライム・鉄鋼|2025年3月期 通期
¥3,200 ▲28(+0.88%)
時価総額 3.0兆円|2026年6月26日時点
概要詳細
日本製鉄は粗鋼生産量で国内首位・世界4位の高炉メーカー。自動車・建築・インフラ・エネルギー向けの高級鋼板を主力とし、製鉄事業が売上の約9割を占める。2025年に米USスチールを約141億ドルで完全子会社化し、北米市場へ本格進出。エンジニアリング・ケミカルも展開する。
稼ぐ力|営業利益率
B(標準)7.9%
成長|売上成長率
C(低め)-1.9%
効率|ROE
B(標準)6.6%
合格の目安 8.0%
体力|自己資本比率
A(高い)46.1%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
S(際立つ)9.1倍
日本株の目安 15.0倍
還元|配当利回り
S(際立つ)5.0%
一般的な目安 2.0%
要旨標準的な収益力。売上はほぼ横ばい、財務は厚め。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。
01何で儲けているのか
売上の約91%は「製鉄」が占め、この事業の利益率は7.6%。全社の営業利益率は7.9%です。
売上はどこから8.70兆円
製鉄7.90兆円・91%
細い帯=エンジニアリング 4,200億円、ケミカル&マテリアル 2,600億円、システムソリューション 1,200億円。内訳は裏の表にも
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 7,000億円(8.0%)
費用8.00兆円・92%利益7,000億円
↓ 残った7,000億円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 6,800億円
製鉄6,000億円・88%
細い帯=エンジニアリング、ケミカル&マテリアル、システムソリューション。セグメント計は全社・消去項目を含まないため連結(7,000億円)と一致しない。
提供価値
高炉国内首位・粗鋼生産量世界4位級。自動車用高張力鋼板(ハイテン)や電磁鋼板など高級鋼で差別化し、約2兆円を投じたUSスチール買収で米国市場と4本柱(日本・米国・インド・ASEAN)のグローバル供給体制を構築。
仕入れ先・パートナー
鉄鉱石
BHP / リオ・ティント / ヴァーレ
豪州・ブラジル産鉄鉱石(高炉原料)
主要調達先・一部権益保有
原料炭
豪州 BHP / 加 Teck 等
製鉄用コークス原料(強粘結炭)
合金鉄・副資材
国内外フェロアロイメーカー
ニッケル・クロム等添加合金
エネルギー
電力会社 / LNG・水素サプライヤー
電力・燃料・還元用水素
カーボンニュートラル投資先
設備・エンジ
プラントメーカー / 重工各社
高炉・電炉・圧延設備の建設更新
日本製鉄(コア活動)
製銑・製鋼(高炉)
国内粗鋼 約4,000万t/年+グローバル能力 約8,200万t(USスチール込み)君津・名古屋・大分等の一貫製鉄所で鉄鉱石と原料炭から粗鋼を生産
高炉一貫生産転炉製鋼国内首位
↓
高級鋼の研究開発
自動車用超ハイテンや無方向性電磁鋼板など高付加価値鋼を技術開発
高張力鋼板(ハイテン)電磁鋼板鋼種カスタマイズ
↓
圧延・加工・品質保証
薄板・厚板・鋼管・線材へ加工し自動車・建設・エネルギー向けに供給
熱延・冷延表面処理JIS品質
↓
グローバル展開(M&A)
USスチール買収 約2兆円USスチール買収・インドAM/NS・ASEAN拠点で4地域供給体制を構築
USスチール海外子会社脱炭素(電炉化)
顧客セグメント
自動車メーカー
トヨタ / ホンダ / 日産等
車体用高張力鋼板・電磁鋼板を供給
ひも付き取引が中核
建設・インフラ
ゼネコン / 鉄骨・橋梁業者
H形鋼・厚板など建材・構造用鋼
エネルギー・造船
石油・ガス会社 / 造船所
ラインパイプ・厚板の供給
産業機械・電機
産業機械・家電メーカー
特殊鋼・電磁鋼板・線材
北米市場
USスチール顧客(自動車・鋼管)
買収による米国内供給網の取り込み
新規市場
コストフロー(仕入れ先へ)
売上原価・販管費等 約9.5兆円(USスチール連結後)
売上フロー(顧客から)
売上収益 約10.0兆円(FY2025・USスチール連結後)
営業利益
事業利益 約5,100億円(約5%、実力ベース約7,300億円)
02強みと、見ておくべきリスク
競争優位性
高炉一貫生産による高級鋼の品質・コスト競争力と、電磁鋼板・特殊鋼など高付加価値領域での技術優位。USスチール買収で米国の保護貿易下でも現地生産体制を確保し、グローバル粗鋼1億トン体制を視野に入れる。
主なリスク
中国の過剰生産による鋼材市況下落、国内鉄鋼需要の構造的縮小、原料炭・鉄鉱石など原材料価格の変動。USスチール買収に伴う巨額有利子負債と統合リスク、カーボンニュートラル対応(水素還元製鉄)の多額投資負担。
03同じ業界のほかの会社
鉄鋼で営業利益率が高い1社
- JFEホールディングス営業利益率 2.8%