収録2社の営業利益率は平均5.3%、ROEは平均5.2%。 最も高収益なのは日本製鉄(7.9%)です。
2025年度の国内鉄鋼は、中国の過剰生産による輸出ダンピングと粗鋼内需の低迷(自動車減産・建設停滞)で数量は弱含み、日鉄YoY-2%・JFE YoY-6%が示す通り構造的な縮小局面にある。勝ち組は「量より値・付加価値」へ舵を切った日本製鉄で、電磁鋼板(モーターコア向け無方向性鋼板)など高級鋼と海外シフトで稼ぐ一方、JFEは西日本製鉄所(倉敷)の高炉1基休止に踏み切り国内固定費の圧縮で延命を図る。日鉄が約2兆円を投じたUSスチール買収完了(2025年6月、米政府との国家安全保障協定・黄金株付き)が、内需縮小を米国市場で補う最大の構造変化となっている。
今後はUSスチール統合の果実(トランプ関税25%の壁の内側で米国生産を持つ強み、計約110億ドルの投資コミット)が日鉄の成長ドライバーとなる一方、買収に伴う有利子負債とのれん、ガバナンス制約がリスク。国内は脱炭素が最大テーマで、両社とも高炉から直接還元鉄・大型電炉へのGX移行(グリーン鋼材「NSCarbolex」等)に巨額投資を迫られ、グリーンスチールのプレミアム転嫁が定着するかが収益を左右する。EV・データセンター向け電磁鋼板需要と防衛・インフラ更新が下支え要因、中国安値輸出と円安による原料(鉄鉱石・原料炭)高がマージン圧迫要因として綱引きする。
営業利益率で見ると日本製鉄が7.9%で最も高く、 売上の伸びでは日本製鉄が-1.9%で先行しています。
| コード | 企業名 | 売上YoY | 営業利益率 | ROE | PER | 株価 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5401 | 日 日本製鉄 | -1.9% | 7.9% | 6.6% | 9.1倍 | ¥3,200+0.88% | 日本製鉄の財務を見る |
| 5411 | J JFEホールディングス | -6.1% | 2.8% | 3.7% | 13.8倍 | ¥2,000+0.60% | JFEホールディングスの財務を見る |