ZAIBIZ|企業分析

JFEホールディングス5411有報もと概算

東証プライム・鉄鋼|2025年3月期 通期
¥2,000 ▲12(+0.60%)
時価総額 1.23兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

JFEホールディングスは、JFEスチール(高炉一貫の鉄鋼)、JFEエンジニアリング(環境・エネルギープラント、橋梁等)、JFE商事(鋼材流通・トレーディング)の3事業を中核とする持株会社。日本製鉄に次ぐ国内2位の高炉メーカーで、自動車用高張力鋼板や電磁鋼板など高付加価値鋼材を強みとする。2025年3月期は、中国等の鋼材市況悪化と国内需要の低迷、粗鋼減産に加え在庫評価差の悪化を背景に、売上収益は前期比6.1%減の4兆8,596億円、事業利益は同54.6%減の1,353億円(事業利益率2.8%)。親会社株主に帰属する当期純利益は同53.5%減の919億円と大幅減益となった。当期よりJFEプラントテクノロジーを新規連結、ジェコスを連結子会社から持分法適用会社へ変更している。

稼ぐ力|営業利益率
C(低め)2.8%
成長|売上成長率
D(弱い)-6.1%
効率|ROE
C(低め)3.7%
合格の目安 8.0%
体力|自己資本比率
A(高い)44.8%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
A(高い)13.8倍
日本株の目安 15.0倍
還元|配当利回り
S(際立つ)5.0%
一般的な目安 2.0%
要旨薄めの利益率。売上は前年割れ、財務は厚め。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。

01何で儲けているのか

売上の約62%は「鉄鋼」が占め、この事業の利益率は1.8%。全社の営業利益率は2.8%です。

売上はどこから4.86兆円
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 1,350億円(2.8%)
↓ 残った1,350億円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 1,400億円
エンジニアリングは売上の11%で、利益の25%を稼ぐ。セグメント計は全社・消去項目を含まないため連結(1,350億円)と一致しない。
提供価値
国内粗鋼シェア約2割の高炉大手。鉄鋼・エンジニアリング・商社(JFE商事)の3事業を束ね、自動車用ハイテン鋼板や電磁鋼板など高付加価値品で収益を底上げ。売上収益約4.86兆円。
仕入れ先・パートナー
鉄鉱石
BHP / Rio Tinto / Vale
高炉向け鉄鉱石(豪・ブラジル産)
原料費が原価の中核
原料炭
Glencore / 豪州炭鉱
コークス用原料炭
原料調達商社
JFE商事
鉄鉱石・スクラップ・副資材の調達窓口
電力・エネルギー
電力各社・LNG供給元
高炉・電炉の操業エネルギー
設備・耐火物
プラントメーカー各社
製鉄設備・耐火れんが・ロール
JFEホールディングス(コア活動)
製鉄(鉄鋼事業)
鉄鋼売上 約3.4兆円
西日本・東日本製鉄所の高炉で年間約2,320万tの粗鋼を生産
高炉一貫製鉄西日本/東日本製鉄所薄板・厚板・電磁鋼板
↓
高付加価値品開発
自動車用ハイテン・無方向性電磁鋼板など差別化素材を開発
自動車用ハイテン電磁鋼板厚板
↓
エンジニアリング
売上 約5,400億円
環境プラント・エネルギー・都市インフラのEPCを展開
環境・リサイクルエネルギー都市環境EPC
↓
商社(JFE商事)
鉄鋼製品の加工・流通と原材料トレーディングを担う
鋼材流通加工コイルセンター原料トレード
顧客セグメント
自動車メーカー
トヨタ・ホンダ・日産等
自動車用ハイテン鋼板・表面処理鋼板
鉄鋼出荷の約35%
造船・重工
今治造船・大手重工
船体用厚板・高張力鋼
鉄鋼出荷の約14%
建設・インフラ
ゼネコン・官公庁
建材・鋼管・橋梁、環境/エネプラント
製造業全般
電機・産業機械メーカー
電磁鋼板・冷延鋼板・二次加工材
海外鉄鋼需要家
アジア・北米の加工/建材
輸出鋼材・現地合弁経由の供給
コストフロー(仕入れ先へ)
原料・エネルギー等の費用 約4.7兆円
売上フロー(顧客から)
売上収益 約4.86兆円
営業利益
事業利益 約1,353億円(2.8%)

02強みと、見ておくべきリスク

競争優位性

自動車・電機向けの高張力鋼板・電磁鋼板など高機能鋼材の技術力と、西日本(倉敷・福山)に集約した効率的な高炉一貫体制。鋼材市況に左右されにくいエンジニアリング事業(環境・再エネ・水素)と、グループ内外をつなぐJFE商事の流通機能による収益の多角化。カーボンニュートラルに向けた電炉化・水素還元製鉄(COURSE50/Super COURSE50)への先行投資。

主なリスク

中国等の鋼材過剰供給と輸出ダンピングによる市況下落、国内鋼材需要の構造的縮小と粗鋼減産、原料炭・鉄鉱石価格と為替・在庫評価差の変動、米国・EUの通商政策(関税・セーフガード)、脱炭素投資の巨額負担。

03同じ業界のほかの会社

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
JFEホールディングスの有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
決算短信〔IFRS〕(連結) 2025年3月期(2025年5月8日発表)
会社計画
2025年5月8日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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