収録2社の営業利益率は平均8.3%、ROEは平均11.3%。 最も高収益なのは関西電力(10.7%)です。
電力・ガスは「インフレ・原発再稼働・GX(脱炭素)投資」を軸に収益が二極化している。勝ち組の関西電力は美浜・高浜・大飯の原発フル稼働で他電力が燃料費に苦しむ中も低コストのベースロード電源を確保し、ROE15%・高い連結利益で業界トップ級を維持してきた。ただ2026年度はその反動減(YoY-12%)局面に入り、燃料費調整制度の追い風一巡と政府の電気・ガス料金補助の縮小・終了が利益のかさ上げを剥がしつつある。一方の東京ガスは都市ガス本業が人口減・脱炭素で構造的に伸び悩む中、米シェールガス上流権益・電力小売・不動産(豊洲などの遊休地再開発)へ多角化し、総合エネルギー企業として稼ぐ体質へ転換している。
最大の構造変化はデータセンター・AI半導体需要による電力需要の反転で、10年以上続いた需要減トレンドが上向き、原発という低コスト電源を持つ関西電力には長期の追い風となる(次世代軽水炉の新増設議論にも踏み込み始めた)。一方で送配電網増強・再エネ接続・GX対応の巨額投資、金利上昇による有利子負債コスト増(両社とも資本集約・高レバレッジ)、円安・LNGスポット市況の燃料費ボラティリティがリスク。東京ガスはe-メタン(合成メタン)実証と海外上流・電力で成長を取りに行くが、料金補助終了後の都市ガス需要の弱さとガス火力のCO2規制が長期の重しになる。
営業利益率で見ると関西電力が10.7%で最も高く、 売上の伸びでは東京ガスが-2.5%で先行しています。
| コード | 企業名 | 売上YoY | 営業利益率 | ROE | PER | 株価 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9503 | 関 関西電力 | -11.7% | 10.7% | 15.1% | 5.3倍 | ¥2,400+0.76% | 関西電力の財務を見る |
| 9531 | 東 東京ガス | -2.5% | 5.8% | 7.4% | 13.9倍 | ¥3,900+0.57% | 東京ガスの財務を見る |