オリンパス7733有報もと概算
東証プライム・医療機器|2025年3月期 通期
¥2,200 ▲18(+0.82%)
時価総額 2.5兆円|2026年6月26日時点
概要詳細
オリンパスは医療事業に経営資源を集中するグローバル医療機器メーカー。消化器内視鏡で世界シェア約7割を握り、内視鏡システム(観察・処置具)と外科処置・泌尿器・呼吸器などの治療機器を二本柱とする。2024年に科学事業(顕微鏡)を売却し、医療専業へ転換した。海外売上比率は約8割に達する。
稼ぐ力|営業利益率
A(高い)16.3%
成長|売上成長率
A(高い)+7.7%
効率|ROE
S(際立つ)15.1%
合格の目安 8.0%
体力|自己資本比率
A(高い)50.3%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
C(低め)21.2倍
日本株の目安 15.0倍
還元|配当利回り
B(標準)1.0%
一般的な目安 2.0%
要旨高めの収益力。売上は堅調に増加、財務は厚め。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。
01何で儲けているのか
売上の約64%は「内視鏡事業」が占め、この事業の利益率は22.2%。全社の営業利益率は16.3%です。
売上はどこから9,970億円
内視鏡事業6,360億円・64%治療機器事業3,610億円・36%
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 1,620億円(16.2%)
費用8,350億円・84%利益1,620億円・16%
↓ 残った1,620億円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 1,620億円
内視鏡事業1,410億円・87%治療機器事業210億円
内視鏡事業は売上の64%で、利益の87%を稼ぐ。
提供価値
消化器内視鏡で世界シェア約7割を握る圧倒的トップ。医療事業に専業化(科学事業AVS分離・映像事業売却)し、内視鏡本体+処置具+メンテのリカーリング収益で安定的に稼ぐ。
仕入れ先・パートナー
イメージング部品
ソニーセミコン / 国内CMOSメーカー
内視鏡先端の超小型CMOSイメージセンサー
売上原価 約3,130億円
光学部品
国内外光学レンズメーカー
対物レンズ・ライトガイド・光ファイバー
電子部品
村田製作所 / TDK等
画像処理ユニット用コンデンサ・半導体
処置具部材
医療用樹脂・金属部材サプライヤー
鉗子・スネア・ステント用の高精度部材
EMS・受託製造
海外生産委託先(ベトナム等)
周辺機器・部品の組立受託
オリンパス(コア活動)
R&D(内視鏡開発)
R&D費 約1,040億円EVIS X1など最新内視鏡システムとAI診断支援(CADEYE)を開発
内視鏡システムAI診断支援高画質化狭帯域光NBI
↓
製造(白河・会津)
国内主力工場で内視鏡本体を一貫生産、高精度な手作業組立を維持
精密組立品質管理防水・耐久設計
↓
直販・サービス網
内視鏡事業 売上 約6,360億円全世界で直販体制を敷き、修理・洗浄・買い替えのリカーリング収益を獲得
直販営業メンテ・修理トレーニング施設
↓
外科・処置具事業
エナジーデバイス・止血クリップ等の単回使用デバイスで消耗品収益を拡大
エナジーデバイスステント単回使用デバイス
顧客セグメント
大学・基幹病院
国内外の大学病院・がんセンター
消化器内視鏡システム・外科手術機器を導入
内視鏡 世界シェア約70%
消化器内科医
クリニック・検診施設
胃・大腸内視鏡検査(がん早期発見)
リカーリング収益基盤
海外医療機関
北米・欧州・中国の病院
GI内視鏡・処置具の主力市場
海外売上比率 約8割
保守・修理顧客
既存導入病院
スコープ修理・洗浄・買い替え需要
AI診断連携先
AI画像診断・遠隔医療事業者
内視鏡AI(CADEYE等)との連携拡大
コストフロー(仕入れ先へ)
売上原価+販管費 約8,350億円
売上フロー(顧客から)
売上収益 約1兆円(9,973億円)
営業利益
営業利益 約1,620億円(約16%/調整後営業利益率 約19%)
02強みと、見ておくべきリスク
競争優位性
消化器内視鏡で世界シェア約7割という圧倒的なフランチャイズと、世界の病院・医師に張り巡らせた営業・サービス網が参入障壁を形成。観察機器(スコープ)と処置具・修理サービスを組み合わせたリカーリング収益が安定したキャッシュフローを生む。FY2024に品質・規制対応コスト等で落ち込んだ営業利益が、FY2025は北米EVIS X1の牽引もあり大幅回復。
主なリスク
米FDA警告書対応など品質・規制対応コストの増大、サイバーセキュリティや製品リコールのリスク、海外売上比率8割に伴う為替変動および米国関税影響、新興メーカーの内視鏡市場参入と価格競争。純利益はFY2024に計上した科学事業売却益の反動で前期比大幅減。
03同じ業界のほかの会社
医療機器で営業利益率が高い1社
- テルモ営業利益率 19.7%