住友金属鉱山5713有報もと概算
01事業の内容 — 有報から
住友金属鉱山は非鉄金属大手で、事業は資源(鉱山開発)、製錬(銅・ニッケル等の非鉄金属製錬)、材料(電池材料・電子材料)の3つを垂直統合で展開します。海外にニッケルや銅の鉱山権益を保有し、車載リチウムイオン電池向けの正極材で世界有数のシェアを持ちます。鉱山から製錬、電池材料までを一貫して手がける事業モデルが特徴です。住友グループの中核企業として長い事業の歴史を持ちます。
02業績の推移
直近4四半期の売上は1.59兆円で、前年の同じ4四半期から+9.7%。営業利益率は1.9%、ROEは0.9%です。
| 期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 株価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 24Q1 | 3,600億円 | 260億円 | 7.2% | 160億円 | ¥4,650 |
| 24Q2 | 3,600億円 | 250億円 | 6.9% | 150億円 | ¥4,480 |
| 24Q3 | 3,600億円 | 240億円 | 6.7% | 140億円 | ¥4,320 |
| 24Q4 | 3,700億円 | 200億円 | 5.4% | 140億円 | ¥4,100 |
| 25Q1 | 4,000億円 | 180億円 | 4.5% | 400億円 | ¥4,200 |
| 25Q2 | 4,000億円 | 170億円 | 4.3% | 380億円 | ¥4,550 |
| 25Q3 | 4,000億円 | 180億円 | 4.5% | 410億円 | ¥4,800 |
| 25Q4 | 3,900億円 | -220億円 | -5.6% | -1,030億円 | ¥5,000 |
| 通期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 売上YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| FY24 | 1.45兆円 | 950億円 | 6.6% | 590億円 | — |
| FY25 | 1.59兆円 | 310億円 | 1.9% | 160億円 | +9.7% |
03会社計画 — 26/3期 会社予想
会社計画は未収録です。住友金属鉱山の営業利益率は1.9%、ROEは0.9%、売上は前年比+10.2%です。
会社の見立て:前期に計上した電池材料事業の減損損失(572億円)の反動と、銅・金市況の上昇、Codelco系鉱山の操業改善、材料セグメントの回復を見込む計画。年間配当は104円から増配の方針。2025年5月9日発表
04財務の骨格 — P/L・B/S・CF
売上1.59兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は160億円。
05株主への還元と持ち主
| 外国人株主計 | 31.5% |
| 個人・その他 | 24.9% |
| 国内法人 | 20.0% |
| 日本マスタートラスト | 14.8% |
| 日本カストディ銀行 | 5.6% |
| 住友生命保険 | 3.2% |
06経営の体制
鉱山開発から製錬、電池材料まで幅広い事業を支える技術人材の育成に取り組んでいます。長い歴史を持つ事業精神を受け継ぐ人材基盤の維持をサステナビリティの柱としています。
07経営方針と課題 — 有報から
鉱山・製錬・材料を一貫して手がける垂直統合モデルを軸に、資源権益と製錬技術、電池材料の技術蓄積を生かす方針です。堅固な財務基盤を背景に、市況変動に耐えながら成長投資を進めています。車載電池向け正極材を中長期の成長分野と位置づけつつ、需要動向に応じた生産体制の最適化を図っています。
- 01銅・ニッケルなど資源市況と為替の変動に耐える収益構造を維持すること。
- 02電池材料事業で、正極材の品種切り替えや需要調整に的確に対応すること。
- 03海外鉱山・製錬プロジェクトの操業と採算を安定的に管理すること。
銅・ニッケル・コバルトなど資源市況と為替に業績が大きく左右される構造です。
正極材の品種切り替えや需要調整に伴い、生産能力の低下や減損損失が生じるリスクがあります。
海外鉱山・製錬プロジェクトの操業トラブルや採算悪化、地政学リスクが収益を圧迫し得ます。
電気自動車の需要調整が、車載電池向け正極材の販売に影響を及ぼす可能性があります。
08投資の中身
車載電池向け正極材や電子材料の高機能化、製錬・リサイクル技術の高度化に向けた研究開発を進めています。資源から材料までの一貫した技術基盤の強化を図っています。
09同業のなかでの位置
10株価との連動
業績と株価の連動(実データ)
収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。
収録期間では、営業利益と株価が逆に動く傾向がうかがえます。金利・市況など業績以外の要因が効いている可能性があります。