ZAIBIZ|企業分析

ENEOSホールディングス5020有報もと概算

東証プライム・石油・エネルギー|2025年3月期 通期
¥850 ▲6(+0.71%)
時価総額 2.42兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

01事業の内容 — 有報から

ENEOSホールディングスは国内石油元売り最大手で、事業はエネルギー事業、金属事業、石油・天然ガス開発事業の3本柱で構成されます。エネルギー事業は「ENEOS」ブランドのサービスステーション網を通じたガソリン・軽油・潤滑油・石油化学製品の精製・販売を担い、国内ガソリン販売で高いシェアを持ちます。金属事業のJX金属は半導体向け機能材料などで世界的な存在感を持ち、石油・天然ガス開発は原油・ガスの探鉱から生産までを手がけます。原油価格変動に伴う在庫評価の影響で会計上の利益が大きく変動するのが特徴です。

02業績の推移

直近4四半期の売上は14.0兆円で、前年の同じ4四半期から-6.9%。営業利益率は2.4%、ROEは10.0%です。

期売上営業利益利益率純利益株価
24Q13.75兆円500億円1.3%-200億円¥700
24Q23.80兆円400億円1.1%100億円¥720
24Q33.78兆円600億円1.6%300億円¥740
24Q43.67兆円1,500億円4.1%500億円¥760
25Q13.50兆円1,000億円2.9%900億円¥790
25Q23.55兆円900億円2.5%800億円¥810
25Q33.45兆円700億円2.0%600億円¥830
25Q43.47兆円800億円2.3%700億円¥850
通期売上営業利益利益率純利益売上YoY
FY2415.0兆円3,000億円2.0%700億円—
FY2514.0兆円3,400億円2.4%3,000億円-6.9%
業績チャートを読み込んでいます…

03会社計画 — 26/3期 会社予想

会社計画は未収録です。ENEOSホールディングスの営業利益率は2.4%、ROEは10.0%、売上は前年比-6.9%です。

売上高(計画)
13.5兆円
前期比 -3.4%
営業利益(計画)
4,000億円
前期比 +17.6%
純利益(計画)
3,200億円
前期比 +6.7%

会社の見立て:2026年3月期予想は、在庫影響を除いた実力ベースの利益(在庫影響除き営業利益)を重視。原油価格の前提を1バレル70ドル台、為替を1ドル150円前後に置き、エネルギー事業の精製マージン安定と金属事業の機能性材料の回復を見込む。前期実績にはマイナスの在庫評価影響が含まれており、原油価格が横ばいで推移すれば在庫影響が縮小し、実力ベース利益は改善する想定。石油製品需要の構造的減少と脱炭素投資(水素・再エネ・SAF)の先行費用が中期の重荷。2025年5月13日発表

04財務の骨格 — P/L・B/S・CF

売上14.0兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は3,000億円。

損益の骨格(売上 → 純利益)売上の2.1%が純利益に
14.0兆
−13.6兆
3,400億
−400億
3,000億
売上高
会社に入るお金
費用
原価・販管費など
営業利益
本業で稼いだ利益
営業外・税金など
利息・税金ほか
純利益
最後に残る利益
営業利益率2.4%・純利益率2.1%。 「営業外・税金など」は利息・特別損益・法人税などの出入りをまとめた概算(明細は有報で確認できます)。 直近4四半期の実績合計。
持っているもの(資産 10.6兆円)自己資本比率 28.3%
上段=資産、下段=その源泉(負債+純資産)。2本は同じ長さ=「資産=負債+純資産」。DEレシオ 0.87倍
営業CF
+6,200億円
本業が生む現金
投資CF
−4,000億円
設備・投融資へ
財務CF
−2,200億円
返済・配当・自社株買い
フリーCF
+2,200億円
手元に残った現金
ROA(総資産利益率)2.8% — 会社の全資産をどれだけ効率よく利益に変えたか

05株主への還元と持ち主

還元
年間配当
22円/株
利回り 2.6%
配当性向
20.9%
稼ぎの約2割を株主に配当(再投資に厚め)
EPS
105円
1株当たり純利益
BPS
1,053円
1株当たり純資産
株主構成
外国人株主計31.0%
個人・その他24.0%
国内法人・金融機関18.5%
日本マスタートラスト信託銀行14.5%
日本カストディ銀行6.2%
自己株式5.8%

06経営の体制

機関設計
指名委員会等設置会社
取締役
12名
うち社外 7名(58%)
女性取締役
25%
3名
従業員
45,000人
平均42歳・年収900万円

精製・物流から資源開発、先端材料まで多様な事業を担う人材の育成を進めています。脱炭素への事業転換を支える人材基盤の強化をサステナビリティの重点に据えています。

07経営方針と課題 — 有報から

経営方針・経営戦略

川上の資源開発から川下の精製・販売、そして金属材料まで一気通貫のバリューチェーンを軸に収益基盤を構築しています。脱炭素の潮流を見据え、水素・再エネ・SAFなどへの投資を進める方針です。総還元性向を重視した株主還元を継続しつつ、構造的に縮小する国内石油需要への対応を進めています。

対処すべき課題
  1. 01EV化や人口減で構造的に縮小する国内ガソリン需要に対応し、事業構成を転換すること。
  2. 02水素・再エネ・SAFなど脱炭素分野の先行投資を収益貢献につなげること。
  3. 03原油価格に左右される会計上の利益変動を踏まえた財務・還元方針を維持すること。
1. 原油価格・為替への連動

業績が原油価格と為替に強く連動し、在庫評価の影響で会計上の利益が大きく振れます。

2. 国内石油需要の構造的減少

EV化や人口減により国内ガソリン需要が縮小し、石油精製事業に下押し圧力がかかります。

3. 脱炭素投資の先行負担

水素・再エネ・SAFなどへの投資は先行負担が大きく、回収に時間を要します。

4. 金利上昇と財務負担

相応の有利子負債を抱え、金利上昇局面では利払い負担の増加が懸念されます。

08投資の中身

設備投資
4,500億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
500億円
将来の稼ぐ力への投資

水素・SAF・再生可能エネルギーなど脱炭素分野の技術開発と、JX金属を通じた半導体・電子材料の高度化に取り組んでいます。バリューチェーン全体での付加価値向上を目指しています。

09同業のなかでの位置

競合ポジション(石油・エネルギー・2社中)
営業利益率2.4%2位/2社
ROE10.0%1位/2社
売上成長率-6.9%2位/2社
PER(割安さ)8.1倍2位/2社
時価総額2位/2社
← 業界下位 / 業界上位 →業界平均同業を並べて比較 →
石油・エネルギーで営業利益率が高い1社
  • INPEX営業利益率 55.9%

10株価との連動

業績と株価の連動(実データ)

収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。

+0.32(n=8)弱い正の相関

収録期間では、営業利益と株価の連動は弱めです。市場全体の地合いやテーマ性の影響が大きい可能性があります。

※ 相関係数は −1〜+1。+1に近いほど業績と株価が同じ方向に動いてきたことを示します。 ただし8四半期という標本数は統計的に十分とはいえず、偶然の一致を含みます。 傾向をつかむ参考値として扱ってください(将来を保証するものではありません)。

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財務数値
ENEOSホールディングスの有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
決算短信 2025年3月期(2025年5月13日発表)
会社計画
2025年5月13日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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