ZAIBIZ|企業分析

ENEOSホールディングス5020有報もと概算

東証プライム・石油・エネルギー|2025年3月期 通期
¥850 ▲6(+0.71%)
時価総額 2.42兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

ENEOSホールディングスは、国内石油元売り最大手。石油精製・販売を中核とするエネルギー事業(サービスステーション「ENEOS」ブランド、ガソリン・軽油・重油・潤滑油・石油化学製品)、原油・天然ガスの探鉱・開発・生産を行う石油・天然ガス開発事業(子会社JX石油開発)、銅を中心とする非鉄金属の製錬・電materials材料を担う金属事業(JX金属)の3事業を持つ。国内ガソリン販売シェアは約5割。業績は原油価格変動に伴う在庫評価影響(時価評価による期ずれ損益)で大きく変動するのが特徴。

稼ぐ力|営業利益率
C(低め)2.4%
成長|売上成長率
D(弱い)-6.9%
効率|ROE
A(高い)10.0%
合格の目安 8.0%
体力|自己資本比率
B(標準)28.3%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
S(際立つ)8.1倍
日本株の目安 15.0倍
還元|配当利回り
A(高い)2.6%
一般的な目安 2.0%
要旨薄めの利益率。売上は前年割れ、財務は標準的。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。

01何で儲けているのか

売上の約82%は「エネルギー事業」が占め、この事業の利益率は1.4%。全社の営業利益率は2.4%です。

売上はどこから14.0兆円
細い帯=石油・天然ガス開発事業 4,500億円、その他・調整 1,700億円。内訳は裏の表にも
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 3,400億円(2.4%)
↓ 残った3,400億円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 3,500億円
石油・天然ガス開発事業は売上の3%で、利益の34%を稼ぐ。赤字のその他・調整(-100億円)は帯に含めていない。セグメント計は全社・消去項目を含まないため連結(3,400億円)と一致しない。
提供価値
国内燃料油シェア約50%の石油元売り最大手。全国約11,000ヵ所のENEOS系SS網と9製油所を軸に、JX金属の半導体材料(スパッタリングターゲット世界シェア6割超)まで素材で稼ぐ複合エネルギー企業。
仕入れ先・パートナー
原油(中東)
サウジアラムコ / ADNOC
原油(中東依存度9割超)
原油・原材料費 大半
LNG・天然ガス
豪州・マレーシア・北米産
LNG(調達先を多角化、中東依存約1割)
上流権益
JX石油開発(自社上流)
自社開発の原油・天然ガス
金属鉱石
チリ・ペルー鉱山等
銅精鉱・非鉄金属原料(JX金属向け)
再エネ・電源
国内外IPP・卸電力
再生可能エネルギー・卸電力
ENEOSホールディングス(コア活動)
精製・石油製品販売
石油事業が売上の大半
全国9製油所で原油を精製しENEOS系SS約11,000ヵ所で燃料を販売
9製油所国内燃料シェア約50%SS網約1.1万店
↓
機能材・JX金属
JX金属がスパッタリングターゲット等の半導体材料を供給(2025年IPOで上場、ENEOSは2026年に持分を約36%へ縮小し持分法適用会社化)
半導体ターゲット世界6割圧延銅箔世界8割銅製錬・リサイクル
↓
電力・再エネ
電力小売と洋上風力など再エネ電源開発で脱炭素ポートフォリオを構築
電力小売洋上風力水素・SAF
↓
石油・天然ガス開発
JX石油開発が中東・アジアで上流権益を保有し原油・ガスを自社調達
上流E&P中東権益天然ガス
顧客セグメント
自動車ユーザー
ENEOS系SS利用者
ガソリン・軽油・灯油・潤滑油
国内燃料シェア約50%
産業・運輸
電力・航空・海運・化学
重油・ナフサ・ジェット燃料・原料
大口B2B供給
半導体メーカー
TSMC・Intel等(JX金属経由)
スパッタリングターゲット・先端素材
世界シェア6割超
電力契約者
家庭・法人(ENEOSでんき)
電力小売・再エネ電源
脱炭素需要家
航空会社・自治体等
SAF・水素・カーボンニュートラル燃料
コストフロー(仕入れ先へ)
売上原価・原材料費 約11〜12兆円
売上フロー(顧客から)
売上収益 約12.3兆円
営業利益
営業利益 約1,000億円台(数%)

02強みと、見ておくべきリスク

競争優位性

国内石油元売りで圧倒的なシェアを持ち、全国のサービスステーション網と精製・物流インフラを保有。エネルギー・資源開発・金属(JX金属の半導体向け機能材料)の3本柱で、川上から川下まで一気通貫のバリューチェーンを構築。JX金属はスパッタリングターゲットなど半導体・電子材料で世界的シェアを持ち、2025年3月に東証へ新規上場した。総還元性向重視の株主還元(配当+自己株取得)と低PER・高配当利回りも投資妙味。

主なリスク

業績が原油価格・為替に強く連動し、在庫評価影響により会計上の利益が大きくブレる(原油急落局面では在庫評価損が発生)。中長期では国内ガソリン需要の構造的減少(EV化・人口減)が石油精製事業の縮小圧力となる。脱炭素対応(水素・SAF・再エネ)への巨額投資は先行負担で、回収には時間を要する。有利子負債2.6兆円・DEレシオ0.87倍と財務負担も相応にあり、金利上昇局面では利払い負担が増す。

03同じ業界のほかの会社

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
ENEOSホールディングスの有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
決算短信 2025年3月期(2025年5月13日発表)
会社計画
2025年5月13日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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