INPEX1605有報もと概算
INPEXは日本最大の石油・天然ガス開発企業(E&P=探鉱・開発・生産)。豪州イクシスLNGプロジェクトを中核に、世界20か国超で原油・天然ガスの探鉱から生産・販売までを手がける。売上の大半は原油・天然ガス・LNGの販売で、収益は国際的な原油価格・LNG価格と円ドル為替に強く連動する。経済産業省が黄金株(拒否権付種類株式)を保有する、エネルギー安全保障上の中核企業。2050年ネットゼロに向け、水素・アンモニア・CCS・再エネ・カーボンリサイクルの5分野へ投資を拡大している。
01何で儲けているのか
売上の約54%は「天然ガス・LNG」が占め、この事業の利益率は55.7%。全社の営業利益率は55.9%です。
02強みと、見ておくべきリスク
競争優位性
豪州イクシスをはじめ世界各地に優良な上流権益を保有し、長期契約に基づく安定したLNG・原油の販売基盤を持つ。原油価格上昇局面では利益が大きく伸びる高い収益弾力性が特徴で、2024年12月期は増収増益・当期利益は過去2番目の水準を計上した。自己資本比率56%・DEレシオ0.21倍と財務は健全で、潤沢なキャッシュフローを背景に累進配当の導入と自己株取得による株主還元を強化。日本のエネルギー安全保障を担う国策企業としての位置づけも強み。
主なリスク
業績が原油・天然ガス価格と為替に極めて強く連動し、価格下落・円高局面では利益が大きく圧迫される。上流開発は地政学リスク(資源国の政情・税制変更・資源ナショナリズム)と多額の先行投資・回収長期化を伴う。脱炭素の潮流の中で化石燃料需要の長期的な縮小懸念があり、ネットゼロ5分野への投資は当面は先行費用先行で収益貢献に時間を要する。インドネシア・アバディLNGなど大型プロジェクトの開発遅延・コスト増もリスク要因。
03同じ業界のほかの会社
- ENEOSホールディングス営業利益率 2.4%